鼓室内の貯留液を排出させるために、炎症を起こしている鼓膜に直接穴をあける処置が鼓膜切開です。
切開時の痛みを抑えるために麻酔をかけてから行います。
切開時の痛みを抑えるために、横になっていただき鼓膜に直接麻酔をかけます。
この場合の麻酔は注射ではなく、外耳道に麻酔液を入れ、微弱電流を流すことで麻酔をかけていきます。
お風呂で耳にお水が入った時のような違和感はありますが、痛みはありません。
麻酔が効くまで、しばらく耳を上にして横になっていただきます。
その後、切開となるのですが、実際の切開は細いメスで鼓膜を突くので、施術自体はほんの一瞬です。
その後に中に溜まった貯留液を吸引管で吸い出します。
鼓膜に穴をあけているので、万が一の感染防止のために抗生剤入りの点耳薬を鼓膜が閉じるまで続けていただきます。鼓膜の穴は遅くとも 一週間程度で自然に閉じていきます。